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大人の運動その4 ラジオ体操

‹ 2016/04/28 ›

ここまでの記事で何度かでてきた「本気のラジオ体操」

子供のころには、早朝だったり運動会の前準備として、ラジオ体操を活用していたかと思います。身体が若く柔軟な時期のころ、「ラジオ体操をしてもちょっと気持ち良かったかな」と思える程度の感想しか持てず、それ以上のありがたみを感じることもなかった気がします。

ところがラジオ体操を改めてしっかり実施してみますと、これ自体が非常に優秀な運動であることに気づきます。

【目的】

ラジオ体操は、これそのものが「ストレッチを兼ねた有酸素運動」ですが、同時に激しい運動でもありません。

そこで、ダイエットや日頃の運動不足の改善等の目的で実施してみても、それほど効果がでず、どうかなぁ?と思ってしまうこともあったかと思います。

「大人の運動」では、目的や着目点など落としどころを見つめなおし、これも意味のある運動に変えていきます。

  • 身体の軽さを計量
  • 体の柔軟性を把握
  • 四肢・節々の可動性を把握

計量・把握とは、秤で計るものではなく、ここでは体感で計ります。「大人の運動」では、日常行っている活動よりも筋力や肺活量は、多く使う運動を重ねることがまずもって重要ですから、日頃より身体は軽く感じるようになっていきます。

ラジオ体操には、多くのストレッチパートが含まれ、全身を刺激するものですから、自己の柔軟性や可動領域を広げるとともに、その効果を確認することもできます。

ラジオ体操は、運動するだけではなく、日頃の運動の効果を計るものだと認識するとよいかと思います。

【着目点】

ラジオ体操に「ストレッチ」を含むのであれば、これを効果的に行うために次のようなことに注力します。

  • 伸ばすところはしっかり伸ばす
  • 曲げるところはしっかり曲げる
  • 正しい動作で実施する
  • 発熱・血行の増進を感じること

日常行わない動作、日頃の動作とは逆方向の動作パートでは、特にストレッチを意識して、曲げ伸ばしをしっかり行います。

また、「有酸素運動」でもあるわけですので、ラジオ体操の正しい動作を覚え、しっかり実施することで、単に体感を計るだけのものから、効果のある運動にしていきます。

「本気のラジオ体操」では、終了までに必ず発熱・発汗や四肢の末端まで血流が伸び、身体が温まったことを確実に感じることができます。万一、そう感じない場合は、全然運動になっていないと思ってください。

【準備・点検】

ラジオ体操に限らず、準備・点検は、「大人の運動」ではとても重要な要素です。

「大人の運動」を実施するような年齢ですと、体ははっきり言ってガラクタですし、日頃から生活習慣的にもよい活動ができてるとは言えないのが実情です。

運動をより効果的、より安全に行うことが継続にもつながり、意味のあるものになりますから、次のようなことを準備・点検の心構えにします。

  • 運動は、日常よりやや薄着で行う
  • 酒を飲んだら運動はしない
  • 過度の飲酒、徹夜明けの日は運動しない
  • 身体の不調がある場合は、過度に運動しない

「日頃より薄着」は、とても重要です。運動により、日常よりも発汗・発熱するのが当たり前ですから、運動開始時点では肌寒いくらいの服装が丁度良いです。特に上半身の生地は「速乾性・通気性」のよいものにします。

「運動に慣れてない、運動する体になってない」場合は、どうしても普段着と同等の暖かさを求めてしまいがちですし、ダイエット目的で、保温性の高いジャージを着てしまうこともありますね。

この服装、「大人の運動」では、ずいぶん危険で、よいことではありません。

運動を始めますと、少しならず体は発熱し、汗もでてきます。しかし、通気性が悪く放熱ができない服装ですと、熱も湿気も外に抜けず、身体には負担・ストレスを蓄積させてしまいます。慣れない運動をして尚且つ身体への負担だけを増やすような行為を行い続けると、故障の原因になりますし、臓器の負担が増え、やりすぎるとそのまま倒れてしまいかねません。

運動に慣れてくると、簡単な計測器を使って、身体の調子を計りたくもなってきます。そうなりますと、より体の自己管理が明確なものになっていきますが、最初は日常の通りで体の管理は自己体感ですね。

自己体感による管理ですと、加齢分の負担計上を忘れ、若い頃の意識で考えがちになりますので、注意が必要です。

酒、過労は、運動の天敵ですので、過度の飲酒、徹夜明けの日は体感で大丈夫と思っても、運動は控えます。特に飲酒時は体感的に問題なくても、実は循環器系やその他臓器は結構なお仕事をさせられていたわけですので、相当凹んでます。

身体に不調がないか、生活時過度な不摂生があった日、その翌日までは、運動はしないか、軽めにするようにしましょう。

【やり方】

さて、ようやく「本気のラジオ体操」のやり方となります。注力することは「着目点」にあげた通りですが、具体的に個々の動作をどうするか。

これは、私が詳しく説明できるところではないのですが、代わりにとてもしっかり説明したDVD付き書籍がありますので、こちらを紹介します。

お勧め書籍

  • 実はスゴイ!大人のラジオ体操 (講談社の実用BOOK) 中村 格子

  • もっとスゴイ! 大人のラジオ体操 決定版 (講談社の実用BOOK) 中村 格子

どちらも中村医が著者の本で、数年前にバラエティTVで出演・実演されてましたね。

これを、当時見まして、実際にやってみましたが、非常に効果的で、ラジオ体操を「ストレッチを兼ねた有酸素運動」にすることができました。

「本気のラジオ体操」の実演・解説は、こちらを参考にするとよいかと思います。

「1作目実はスゴイ!」には、ラジオ体操第一とバレエ・ヨガの実演・解説が含まれてます。「2作目もっとスゴイ!」には、ラジオ体操第一・第二の実演・解説があります。

ご要望に合わせ、ひとまずどちらか1冊を使って、実施してみることをお勧めします。