'香るバラ' 会津花畑蒸溜所 '香るバラ' 会津花畑蒸溜所

バラ花が少なくなった梅雨の雨の日

‹ 2019/06/15 ›

6月15日、今日の会津は雨。こんな日の花畑では、残されたバラの花を見ながら、一月間も放置していた他の緑の世話をします。

2日ほど前の花畑の栽培列。花はないですね。>< 蕾は後発の花枝から少しばかりあります。

こんな状況にもかかわらず、5月の早いうちから弊所のダマスクローズの花をご注文されているお客様がいらっしゃいます!!そして、ご所望日程は、なんと6月中旬!!

後発の枝をじみちに見守りながら、なんとか今年もお届けしたい。早いうちからご相談を頂き、ご指名頂けるお客様は、やはり常連様。お客様とお花を大切にしていきたいです。

さて、本日は、花畑の監視をしたら、小ぶりの雨が続く程度でしたので、そのほかのハーブ類を今更ながらに手入れします。ほっといてごめんなさい!!><

とは言っても、まずはバラのための重要な自家製肥料の点検。結構いい感じに仕上がってきました。

作っているのは、バラが大好きな油粕で、どちらかというと、もっと弱い栄養のぼかし肥です。

たくさんのミミズや菌で分解された草花、加工で生まれたバラの残渣と花畑で育つハーブ類を堆肥にして、発酵のエッセンスには、我が家の稲作で生まれる米糠を使ってます。

栄養も花畑で生まれたもので作り、それを戻す。肥料で太った贅沢なバラはいりません。ここで必要なのは、過酷な条件で育つ、子孫繁栄のために強い花・蕊を付けるタクマシイ花だから。

では、本日のお題^^;

今日、紹介するのは、本州の山野ならどこにでもあるけど、あまり気づかないちょっと変わりものの木。聖なる木。そして、ちょっとした野菜の原種。

1年ほどほったらかしで、ようやく鉢増してるのは、『ツクバネ』。ん?ヒバの幼苗に生えた雑草でしょ?っていう感じですが、実はメインは足元のこれです。

普段は見向きもしないけど、ツクバネはなんと、アジア人には古くからとても大切ななじみの深い香木’白檀’と同じビャクダン科の植物です。

香りはむしろダメなやつなんで、重用されないのですが、ビャクダン科の面白いところは、その生態。『半寄生植物』というとても変わった木なのです。

ツクバネは、自分より頼りがいのある別な木がそばにいないと枯れてしまいます。根には吸盤があって、自分の助けになる木のそばで、その木の根っこに自分の根っこをピッタンコ。

根があるのに自分で水分・養分を取らない木なのです~。

いつかは白檀も花畑にいて欲しい。でもまだまだ難しい。そんな半寄生植物の育ての練習と、実はこっちがメインです~というところが可愛いので、育てておりました。

お次は、育苗用の小さなハウスの中で黄色い花を咲かせる雑草。。。いいぇ、野生種のルッコラです。^^;最近は、野生種ルッコラも食用にスーパーで見かけたりします。味は葉物のルッコラと100%同じでルッコラです。ミネラルがたんまりの独特の味です。葉の質は、葉物というより、バリバリ食べる葉っぱです。^^;うちでは、春先の山菜の時期から秋まで、咲いては種を落とし、芽生えを繰り返し、越冬もしますので、草むしりをするような時に、集めて食べてます。

最後に、鉢物集の合写真。先ほどのヒバに頼るツクバネとレモングラス、そして、アボリジニに聖なる木として重宝されているティーツリーです。

薄くて優しい葉なのに、抗酸化作用と抗菌作用がタイムより強いのではないかと思われるくらいの木の葉なんですよね。

ティーツリーは、原産がオーストラリア・南半球ということで、ちょっと過保護に育てておりました。鉢でも、毎年、20cmくらいずつ大きくなって、葉も増えてきたので、そろそろ収穫しようかな。

PS.ティーツリーにお食事中のクモがおりました。^^;