'香るバラ' 会津花畑蒸溜所 '香るバラ' 会津花畑蒸溜所

ダマスク蒸留と黄金花染液

‹ 2016/05/22 ›

お花が待ってくれませんから、蒸留も。>< ひっきりなしですが、こちらは火を使いますので、離れず慎重に。

蒸留は地味

まずは、釜にダマスク花冠をだっぷり入れ、昨年生産分のダマスク・ローズウォーターと水を半々投入。ダブル蒸留(コホベーション)ってやつですね。ローズの香りを1段階引き上げて、よりよく仕上げます。

火の強さ加減は火種で、蒸留具合は冷却層の湯上り雰囲気をみて、焦げないよう、香り成分がしっかり上がるよう調整を加えつつ、数時間待ちます。

(長い・・・><)

ローズウォーターは、滴で採取します。ポタポタと。。。ローズオイルも取り込みますので、しっかり白濁してますね。よい感じです。もう少し濃いと最高なんですけどね。

残渣も宝

煮汁はローズウォーターにはなりませんが、その代わりバラの栄養や染液は、全てこちらに残ります。茶色で綺麗に思われませんが、実はよい色がでますし、染液としても定着しやすいのです。そこで、溜め置きして、反物の染料として利用します。

こちらは実際にダマスク染液で染色したシルクの反物から小袋を作ってみたものです。質の良いシルクですと、柔軟で肌触りもよいし、何より独特の光沢もでますので、黄金シルクが出来上がります!

結構よい感じの反物になりますが、どうでしょうか?!

残渣の団子には栄養、繊維質がありますので、こちらも利用します。捨てるところなし!固形の残渣は乾燥・粉砕したいのですが、今のところは、肥料にしてます。

植物の花は、生殖器ですから、実はここにはホルモン・栄養が満載です。落としてしまった折角のバラのホルモン、残渣を肥料にして戻してあげてます。