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超花畑【11】賢人曰く:環境塵

‹ 2022/03/11 ›

こんばんは。今回のネタは雪に学ぶ話、環境塵です。

早速ですが、春を迎えつつある裏磐梯の湿地帯、その雪原シーンです。

一見綺麗な雪景色に見えますが、よく見ると雪には、さまざまな塵や埃が混ざりこんでいます。

先週、このコースで何十年も競技スキーを続けている賢人さんと雪についての話をしました。

勿論、始まりは日々・時々・分々に移り変わる雪質や環境、これにどうスキーやワックスを合わせるか?というテクニカルな話だったんですが・・・

「そろそろ花粉や黄砂もかかるし、ベタ雪もひどくなる。ワックスが難しくなるうえ、滑らないし止まらないですよね。」

『そうだねぇ。今はプラス℃の板使ってるよ。黄砂とかはダメだね。滑走面もすぐヘタレるから、これからは長くは滑ることができないね。』

「この時季に合うワックス持ってないんで、押ししかやってないです。」

『特にここはダメなんだよね。同じ裏磐梯でも他はいいけど、ここはダメ。』

「え?なんでです?コース整備状況はここが一番まともですよね。」

『この時季のここは、スキーを上がって板のメンテナンスすると、黒くなるんだよ。』

「黄色い、茶色いじゃなくて?花粉や黄砂じゃないですよね?」

『風廻りかな。西からやってくる大気に石炭塵が載っていると、○○さんは言ってるねぇ。』

「○○さんって、世界中でスキー滑ってますよね。」

『同じ裏磐梯でもあっちはこうならないんだけど、どうもこのコースに乗ると真っ黒だよ。』

「へぇ、そういう塵もあったんですね。今度、見てみます。』

さて、この大雑把な会話。

しかし、毎分変わる雪の状態を敏感に感じ取り、何十年も各地の雪を見続けている人の話となります。

自然=クリーンなのか?という問いに、疑問が増えることになりました。

浄化作用があるとはいえ、単純に自然がいつでもクリーンだとは限らないですね。