'香るバラ' 会津花畑蒸溜所 '香るバラ' 会津花畑蒸溜所

5/6春苗販売開始~、そして株とのお付き合い

‹ 2020/05/06 ›

GW最終日は、久しぶりの曇り!!^^ 今日の畑仕事は、暑くなくて良かったです。

【少量春苗、2品目販売】

非常に少量となります。本日より2品目の販売を開始しました。公式ストアのみでの販売となります。

1品目は、カザンリク 6(7)号。現在の写真(一株)です。

2品目、ハマナス 6(7)号。同じく現在の写真(一株)です。

どちらも実根ですので、頭から爪先まで、その品種の性能を発揮します。

ご興味ある方は、『公式ストア』をご覧ください。

【株とのお付き合い】

さて、昨年、苗をご購入頂いた方から、ご質問を頂きました。折角ですので、花畑流の株とのお付き合い方法について説明いたします。

~心構え~

動物って、嫌な事されると、すぐ反応するので分かりますよね。

基本は植物も一緒。

ただ、反応が数日後だったり1月後だったり、遅延して出てきますし、泣いたりもしないので、どういう気分なのか、何日も前の手当を振り返って、考えないといけないんですよね。

~植物とのお付き合いの仕方~ 私的には、「まず教科書を見る」ではなくて、その植物の状況を見て、時期を見て、近日の天気予報を見て、将来その株とどう付き合うかを考えて、そして手当する。

手当をしたら、また状況を見て、嫌な事だったのか、助けになったのか、植物に教えてもらう。

まずは、こんな感じで何となく会話ができるようになれるよう、自分を整けるとより楽しくなります。^^

~株の具合を見よう~

では薔薇の株元の様子を2枚の写真で見てみます。どちらも3年目の挿し木株となります。

一株目。現在、枝は元枝は1本で、その元、土との接地面当たりに、最初の挿し枝のカット跡が残っているのが分かります。

そして、カット跡の右上あたりには次のシュートの芽が動き出していて、株元も太ってきています。

次いで二株目。元々の挿し枝は、左手にありました。

品種にもよりますが、薔薇も地下茎が横に伸びて、少し離れたところに、新しい兄弟株を形成することがあります。

花畑では多少の範囲に広がっても邪魔になりませんので、酷くなければ、このまま育てるのもありです。

~お付き合い図解~

では、図を見ながら、花畑流のお付き合い方法を説明します。

*弊所でお配りするしている苗は、実根ですので、その場合のお付き合い手法です。

春~夏前に苗からシュートがでます。大きくは右手のように出てきます。

秋には、元の挿し枝も多少成長しますが、概ね新しいシュートが元の挿し枝を超え、大きくなります。

右手のように挿し枝の株元から元気なシュートが出てきた場合は、元の挿し枝の役割は終了と考えます。

このような場合は、基本的に元枝の株元がうまくクラウンになってくれますので、元枝は根元からカットします。

シュートが一本しか出なかった時には、勿体ないから元枝も残したいって思いますね。

いえいえ、元枝はカットしてください。クラウンになろうとしてますので、なってもらいましょう!!^^

さて、左手のようにちょっと離れたところに出てきた場合。この場合、翌年以降にどう動くのか判断し難いんですよね。

そんな時に花畑では、休眠に入ったところで(秋~積雪の無い頃)、一旦株をホックラ返し、繋がった根をカット、2株に分けます。

やられた薔薇からすると、ずいぶんな大傷ですので、地上にでている上半身もかなり深めにカットします。

で、片方、若しくは両方を一旦鉢に戻します。

(鉢植えだったら、鉢分け)

木の根って上半身が育った分だけ、地中にも這いますし、太くもなります。そんなに雑にしてよいのか?って思いますね。

大丈夫です。根も古くて太ったところは、水分・養分を吸うお仕事より、本体を支える土台としての役割に変わります。また、冬眠期だと、水分・養分を吸う根毛もほとんどなくなって、お休みモードなので、根毛を痛めることが少なく済みます。

時季と薔薇の状況を見てお付き合い、そして、こういった辛いことをする時は、素早く・手際良く。

これで2株に分けられます。

(増やしたくない場合は、カットして、基本的には古いほうを捨てる)