'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller 'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller

大人の運動その1

‹ 2016/04/26 ›

ちょいと、リクエストもありましたので、「大人の運動」について、記事を記載します。誰でも一度は、大人になってから運動に励む機会があったりするかと思います。

ただ、思ったほど効果的ではなかったり、「時間がさけない、体に不具合が出るから」といった理由で辞めてみたりと、うまくいかないこともあるのではないでしょうか。

年を重ねてからの運動は案外大事ですので、本末転倒なことにならないように、工夫をしながら、進めると結構できるようになりますが、まぁ、ちょいとウンチクからの記事開始ですが、興味ある方は読んでみてください。

そんなことで、今回は、「大人の運動」への取り組み姿勢から紹介します。

(注意:この記事群は、若干医学的に見える説明もありますが、私は医者ではありませんので、あくまで私感です。内容の解釈にご留意ください。間違いはご指摘ください。)

【大人の運動とは

ダイエットだったり、健康目的だったり、大人になってから始める運動は、このような目的・きっかけが多いんだと思います。

しかし、大人の運動は、誰かに応援されたり、期待されるようなものではありませんし、ケツを叩かれて、部活に行き、頑張った成果に入賞の感動を与えるような輝かしいものでもありませんから、つまりは目的も結果も「私欲にコミットする」地味な活動となります。

さて、このコミット先が問題でして、中途敗因の原因になります。そこで、本人は大人ですから、こういった私的な目的より少しだけ思惑を社会的なものに照らして、念頭を持つようにすると、意外と長続きできるかと思います。

【念頭】

  • 健康寿命の延命と自立性を維持(不要な医療現場への負担を減らす)
  • 家族の維持繁栄のために、活動寿命を延ばす(やがて来る子供のお世話になる量を減らす)
  • 福祉活動のための奉仕期間を確保(散財して世話になった社会に残された子孫の迷惑を減らす)
  • 短期間で結果を求めない(続けることのほうが重要)

念頭は、最初の1つ目のみでよいのかと思うのですが、兎に角この時代、お役に立つのは健全な身体を長く保つことが最優先の事項だと思います。これを強く思い、まず念頭に据えます。

【目的】

  • 呼吸器系機能の維持・改善を図る
  • 循環器系機能の維持・改善を図る
  • 筋・骨の姿勢・活動領域の維持・改善を図る
  • 体力、筋力(活動力)を補う
  • 美味しいものを美味しく食するようにする

健康寿命と自立性を念頭に置きますと、見えてくる健康維持・増進内容がはっきりします。ダイエットという私欲的なものよりは、これを目的にしたほうが結果判断もしやすいですし、健康への自己診断もしやすくなります。

呼吸器系機能

まず運動というと有酸素運動と思えますね。ダンス、ジョギング等、思い浮かぶかと思います。

日常では、案外、一定量の酸素もありますし、一定量の活動しかしないことが多いですね。ところで、急な出張で、いつより徒歩が多い、いつも以上に急いで階段を上っている時、登り切ったときに急に息が上がっていることに気が付くなんてこと、ありますね。

このようなフとした時の息切れは、自分の呼吸器(循環器)機能の性能に気づかず、若いと思ってやってしまった時に起こります。

重要なのは、日々のお勤めなどで行っている一定量の呼吸よりもより深い呼吸、より酸素を必要とする場面でどの程度の肺活量が機能できていて、どの程度老化しているかを認識し、機能の維持・改善を図るということかと思います。

循環器系機能

どうしても運動というと肺のほうが持たないと思いがちですが、実は持たないのは循環器系だと思います。急な運動やふとした路地での突然死、原因が肺の機能停止って聞かないですね。聞くのは大体、心筋梗塞・心不全です。

健康寿命の維持にも一番に重要な部分ですが、割と疎かにされてる気がしますね。

循環器系機能のありがたさを分かりやすく約しますと、「地球と戦う力」そのものです。地球に生まれてる以上、身体のすべての機能は、この重力と、どう向き合うかってことが何万年もの間の動物の命題です。

例えば、階段上りの末の息切れの結果、後から動悸が付いて来たりすることがありますね。また、日々の運動の成果を市民マラソン大会なんかで測ってみると、そこそこ落ち着いた呼吸、息切れ程度で、満足できる結果が残せるのに、トレイルランや登山ですと思った以上の息切れがすると感じることがあるかと思います。

ところが、小中学生のような若い子たちは、平坦が多いマラソンと登り下りの多いトレイルランと実はあまり変わらず、こなしてしまいます。

市民マラソンでは高低差はあっても10m~20m程度でほぼ平坦です。方やトレイルラン的なものですと、少なくとも数十m以上、登り下りの凸凹が多いですから延べにすると、山を一つ登り切るくらいの高低差を走る大会もあります。

登るという地球の重力に歯向かう行為、私感では、1m登るのに水平に100m進むのと同じ程度のエネルギーを使います。また、平坦ではないため、歩行行動のすべてに酸素とエネルギーが必要となりますので、心臓のポンプ能力に深くかかわってきます。

循環器系は、乱れた呼吸の中でも仕事をし、血液を全身に回して、新しい酸素を供給しないといけないわけですので、この機能をしっかり働らかせ、さまざまな局面でどの程度機能するか把握し、維持・管理する必要があります。

筋・骨の姿勢・活動領域

3つ目に重要なのは、筋(スジ)と骨です。筋力ではありません。

大人の運動は、まずもって社会的性能の維持・管理で、アスリートではありませんので、筋力をつける前に、こちらに注力することが望ましいと思います。

社会的性能は、若い人に映って見える自分の姿そのものでしょうか。小川を飛び越える姿勢がジジ臭い、普通の歩行がなんだか、ダサい。誰しもが年齢とともに訪れるものですが、誰も本人からは気づきたくないものですね。

これは、筋肉が固まって可動域が狭まることから始まるようですが、健康寿命の増進のための運動についても、重要な要素となります。

可動域が狭まりますと、そもそも運動にならないですからね。そして、同時に骨もずれて節々が痛くなったり、姿勢が傾いたりして、どうにもダメな方向に進んでしまいます。

体力、筋力(活動力)、美味しいものを美味しく食する

ここは、最初にやらなくちゃと思うものではありません。最初の3つに注力して運動するようになると、後から付いてくる補助的なお年玉です。

例えば、背中の姿勢を美しく維持したり、お腹をしめたり、背中の痛みを抑制したりは、ほとんど腹筋で賄いますので、無駄に多量な背筋の鍛錬は、大人の運動には不要です。

そして、腹筋は、ゆっくりでも長めの距離・時間をジョギングしているだけで、結構付きます。

自分に必要なジョギング時間をきちんと確保し続けますと、姿勢も良くなりますし、また血行・血流が非常に良くなりますので、冷え性の抑制にもなりますし、水の美味しさも変わります。

次回は、具体的な【目的】の実施プランなんかを記事にしたいと思います。