'香るバラ' 会津花畑蒸溜所

生産・商品に合うダマスクローズ

‹ 2018/06/06 ›

今日は、一日曇り、じめっとして少し蒸し暑く、案外水分補給が重要な一日でした!!

さて今回は、数あるオールドダマスクの中でも、香り、花質、栽培性能を含め、弊所で生産向きと判断している品種3品をご紹介。

『難易度高!』どれも一見は同じようにみえますので、説明を読みながら注意深くご覧ください!

【1】ロサ・ダマスケナ・トリギンテペタラ(通称カザンリク)

ダマスクローズの中でも香りの高いこの3種、その中でも最も良好なダマスク香を醸し出してくれる品種。弊所で唯一、どのような商品にも性能を発揮するとても重要な花となります。

通称の通りブルガリアのバラの谷「カザンラク地方」が由来。中東系のダマスクローズと違い鋭さより甘さに重きがある香が特徴。

花枝まで棘が多く、スラっと立ち上がる花冠。ひとつの花枝からせめぎよる花と蕾が立ち上がりますが、決してお互いを干渉せず、綺麗に咲き並んでくれます。

枝ぶりは、シュート・分岐枝は暴れやすく、少しツル性を感じるシュラブ様となります。


【2】ロサ・ダマスケナ・ビフェラ(キャトルセゾン、誤名オータム・ダマスク)

カザンリクに次いで香が強いのがこの品種。樹勢が強く、その一端は花芽でも見受けられます。

カザンリクとは違い、ひと花枝から育った花芽たちは、お互いにせめぎ合い押し合いながら開花します。花弁もカザンリクより少々多弁。

そして、何と言ってもダマスクローズの中で唯一の返り咲き。といっても四季咲きではありませんので、少々咲く程度。それでも花期は盆明けまで続きます。

香りについては、少々酸味がでます。それは、この花の特徴として、花びらに溜めた水分の放出が上手じゃなくて腐りやすいから。湿っぽくなりやすいのです。

香りも強いので、蒸留には向いてますが、生花、乾燥花として不向きな品種となります。

ちなみに、別名で昨今オータム・ダマスクと評する場合もあるようですが、誤名です。

その昔、エジプト文明、ギリシア文明があったころ、バラの主な生産地にアフリカがあったのですが、その中で今のエチオピア地方のロゼッタでは、本来一季咲きのダマスクが二期咲する特殊な地域があったんです。その地域産のダマスクローズだけが、秋口でも生産ができたので、その昔、それをオータム・ダマスクと評したようです。

現在のオータム・ダマスクは、この失われたダマスクローズではなくて、19世紀にヨーロッパで見つかった返り咲きする品種です。

【3】ローズ・ド・メイ

お互いを邪魔せずスラっと立ち上がる風情。まさしくカザンリクのよう!一見では区別がとても難しいのがローズ・ド・メイ。名前の通りフランス、プロバンス地方で盛んに栽培されている品種。

香りは、その他のダマスクローズと比べても平均的。この花の重要な特徴は、花びらの質感がハマナスのようにパリッとサクッとしていて、撥水性もよく、乾燥に向いているところです。

もうひとつ、スラっとした花枝。よーく眺めると、実は棘がほとんどありません。シュートも棘が少なく、その代わり枝の表皮は照りやすく強めです。

樹形も見た目もカザンリクと区別しにくいのですが、樹勢が少々弱めです。

花質がとても良いので、将来の乾燥花・食用生花候補の一品です!

ではでは、写真と見比べて、その違いをお楽しみください。^^

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