'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller 'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller

ノイバラを挿し木に

‹ 2015/06/07 ›

今日は、ノイバラの自生林を持ってる方にお願いし、枝を分けてもらう作業をしました。国内生産バラ苗の流通は、ほとんどがノイバラの選抜種による台木だと思われます。

私がこの苗を育てたい理由は、2つあります。ひとつはノイバラを育てたいこと、もうひとつは、ノイバラを接ぎ木の台木に利用したいということです。

ノイバラはここで自生している野生種ですし、これを台木に使ったバラは、はやり1年目、2年目の成長がとても旺盛です。バラを育ててみると、ノイバラの台木(根)にも欠点はあるのですが、栽培プランを立てようとすると、3年目で十分な本木として、活躍させることができるメリットは、やはり欲しいと思っています。

実生や挿し木苗からですと、これも本来の力があってとてもよいのですが、3年目でようやくそれなりに樹形を整えられるくらいですからね。どうしても接ぎ木に頼りたくなります。

さて、今回採取させていただいたノイバラは、何年も十何年もこの林のなかで生き、子孫を増やしてきたようで、樹勢良好です。幾つか枝を頂き、さっそく、挿し木にしましたところ、やはり根からくる菌が枝にまで侵入しているものがありました。

病原菌の同定作業はしてませんが、昨年から栽培バラで頭を悩ませている症状にとても似てましたので、恐らく根からの問題かと思われます。

幾つか抵抗力がありそうな枝がありましたので、こちらのみ挿し木にしました。いくつもある株からの伐採でしたので、健康な枝が問題の枝と同一株かどうかは不明です。このシーズンは、栽培種の挿し木はしてませんので、そちらへの被害はないですから、挿し木をしてみたところです。