'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller 'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller

ホワイト・ジャック・カルティエと実用竹製ハウス

‹ 2015/05/27 ›

【ジャック・カルティエ(白花)】

カルティエと聞いて、ん?宝飾のあれですか?と思ったのですが、花名のそれはちょいと違うようです。あちらは、「ルイ・フランソワ・カルティエ」。こちらは、同じフランス人ですが、探検家の「ジャック・カルティエ」さんが命名源のようです。

このバラ、木立性のポートランド系(P)オールドローズという分類で、本来はピンクでロゼット様なのですが、手元のはその枝変わりと言われる同じ花形・樹形の白花です。最近は、つる性のジャック・カルティエなんてものもあるようです。

大元のピンクは、1868年Moreau et Robert作出と資料にあります。

その香りはなのですが、強さは中香(中でも強いほう)で、ダマスク香の名残りを感じ、センティフォリアにある甘さも含みつつ、その上にすっとする清楚な香りが乗っている感じです。私的には好みの部類です。

この白花のほうは、咲き初めはややピンク色が見え隠れしますが、グリーンアイがしっかり見えてくるころには、真っ白になります。あまりにもステムが短く、数輪の房になるようで、切り花にもしずらく生見で鑑賞してます。

葉は、照らず、ダマスクよりも小型になったダマスク葉様に思えますが、ダマスクよりは緑が濃い印象です。枝様は、ダマスクのような棘の多さですが、細かいものが多く、メンテナンス作業でも、ダマスクほど痛々しいことにならなそうです。

【竹製骨格のハウス】

さて、第二の本題にはいります。これ初めて見ました。。。支柱、横張、アーチと、すべて竹製のハウスです。決して園芸レベルの大きさではなく、長さは20mほどある明らかに育苗用のハウスです。

素晴らしい!

ここで何を育てているのか、ここは某所の牡丹園の園内(若しくは園ぎわ)の農地(畑)にありますので、恐らく育苗中なのは、ボタンです。

私と同じ県内ですが、こちらは、積雪・降雪量からしますと、概ね北関東といったところですので、まぁ、ありなのかもしれませんが。孟宗竹の竹林が近所にあるなら可能かと思うのですが、ハウスを1棟立てる量の孟宗って、購入したのでしょうか!

この園は、私が見た限りでは、県内でも自然に合わせた環境つくり、自己堆肥作りなどの天然資源リサイクル、年数をかけた造園など、しっかりとした趣があったところなのです。今は園芸園ですが、元々は江戸時代の牡丹御薬園だったところでしたし、そんな年期を育成にも見え隠れしていたのです。

が!今年春も偵察に行ってみましたところ、なんと、この園の片隅に上手に育てていたバラ園コーナーが全くなくなっておりました!職員さんに聞いたところ、バラ園を廃止し、そこも牡丹園にしちゃったそうで、そのバラ達は園内の駐車場周りやちょっとしたフラワーコーナーに移植したということです。

いやいや、バラの開化時期に行ったんですが、駐車場周りに開化してるバラはありませんでした。。。。これも需要と供給のバランス、時代背景、採算性と鑑みると、しょうがないことなのかもしれません。バラ育種も上手な園でしたので、ほぼほぼそれはやめてしまったことには残念ですが、これもしようがないことだと思ってます。

その分、手元のバラ園造園を頑張ろうと思いました。