'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller 'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller

Apache CloudStack upgrade 4.2.1 to 4.4.1

‹ 2014/11/21 ›

はじめに

やった結果、以下の覚悟が必要でした。

  • これを実施すると、良いことがあるとは思わない。
  • realhostip.com問題を終焉させることはできる。
  • 運用してる場合は、Cloudstack API活用しないとメンテしきれません。
  • 開発できない人はこのバージョンをお勧めしません。

アップグレード手順

本家の手順通りで問題なくアップグレードできます。

http://cloudstack-release-notes.readthedocs.org/en/latest/upgrade/upgrade-4.2.html

  • Install new System-VM templates
  • Backup CloudStack database (MySQL)
  • Upgrade CloudStack management server(s)
  • Update hypervisors specific dependencies
  • Restart System-VMs and Virtual-Routers

正直、とても簡単な作業です。これについては、大変ありがたいと思います。

アップグレード終了後の後処理

こちらは、本家に記載がないですが、意外と重要です。

追加設定(SSVM とCPVM の補正)をします。

  • CloudStack UIを開き、adminでログインする
  • グローバル設定を開く
  • 「consoleproxy.url.domain」=空にする
  • 「secstorage.encrypt.copy」=falseにする
  • Cloudstack Managerの再起動を要求されますので、再起動

運用に入ったらCloudstack APIも必須利用

さて、ここからが、超問題です。色々問題がありますが、大きくは、機能はあるのに、Cloudstack Manager UIに未だ実装しきれてない根本的な設定が多過ぎです。

  • VMのネットワーク関連
    • セカンダリーIP、NIC追加ができない
    • セキュリティグループの制御ができない
    • したがって、個別フィルタ制御もできない
  • その他、多数

ネットワーク周りとか、超重要な部分に操作限界がありますので、どうも運用には堪えません。

そこで、APIを直接叩くことになりますが、運用時にcloudstack-apiコマンドを叩いてても埒があきませんので、結局ツールを自作することになります。

私の場合は、Cloudstack ManagerをインストールしたマシンにWebアプリとして、PHPでネットワーク周りの制御ができるサブツールを配置しました。

自分の必要な部分だけのサブツールですので、数日である程度整えることができます。

開発ができない人は、このバージョンにはアップグレードしないほうがよいです。

また、Cloudstack APIを利用するには、Managerへのログインアカウント(必要な権限のもの)にApiKeyを生成してあげないと、使えません。これは、Manager UIでできますので、最終的に運用でも問題は解消されます。