'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller 'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller

会津の薔薇、生花の香り

会津花畑蒸溜所で栽培・加工している香りの薔薇花。実は大きな分類では5種類あります。

そのうち、既に商品化している2種に加えもうひとつ、薔薇花の香りとして有名な3種類の品目について、香気成分の分布を探ります。

【花について】

古代ギリシアの時代から香油を得るバラとして有名なのがダマスクローズ。ダマスクローズを片親に生まれたのがアルバローズ、更にダマスクとアルバから戻り子孫と言われるのがセンティフォリア。

このようにこれらの3種は少しずつであるがダマスク系統の性能を受け継いでいるとされています。

【官能差】

官能的にダマスクローズとセンティフォリアは同一系統であることがすぐ分かりダマスクは野生的、対してセンティフォリアはより甘く優しいイメージ。アルバローズは少し異なり清楚さが漂うイメージとなります。

【香気成分の面積比について】

今回は、GC/MS分析機器を使い香りの薔薇花3点についてそれぞれ比べてみました。最初に薔薇花そのものの香りの面積を見てみます。

香気成分の強度:ダマスクローズ5>センティフォリア3>アルバローズ2

ダマスクローズの香りは成分を抽出する価値ある品種。とても強く香る理由がわかりやすくなりました。

【香気成分の分布について】

ダマスクローズとセンティフォリアは特徴の違いはあっても官能的にはダマスク香の範疇に感じます。

この両者の違いを見ますと、ダマスク香の大きな割合を占めるフェネチルアルコール、シトロネロールを除く、残りの主成分と副成分に大きな違いがあることが分かりました。

センティフォリアはダマスクローズに比べると、他成分の割合が極端に少なく、分かりやすいイメージに繋がっていると言え、またダマスクローズはより複雑で野生的に感じることができるのにも合致していると感じました。

【アルバローズの特徴】

アルバローズの花の香りは、ダマスクローズの半分以下ですが、清楚ですっきりとしていて、とても良いんですよね。香気成分の面積分布もダマスクローズと比べ、随分異なることが分かります。

~相対的にシトラール・ネラールの占める割合がとっても多い~

そしてバラの3大香気成分、フェネチルアルコール・シトロネロール・ゲラニオールの割合も異なり、アルバローズの特徴を作っているのが良く分かります。

【分析について】

島津製作所GC:Nexis GC-2030、MS:TQ8050NX、オートサンプラー:AOC-6000

DVB/Car/PDMSファイバーを使用したSPME法による成分分析。

監修・指導:福島大学・農学群・食農学類 食品科学コース 吉永和明 研究室 *ご支援・ご指導ありがとうございました。

【参考】

フレグランスジャーナル社:香り創りをデザインする-調香の基礎からフレグランスの応用まで- 、サイエンスの目で見るハーブウォーターの世界


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