'香るバラ' 会津花畑蒸溜所 '香るバラ' 会津花畑蒸溜所

~花畑流~ (1)いつもの二倍変わる食菜花の洗い方

‹ 2026/05/23 ›

こんにちは。会津花畑蒸溜所では本日も順調に生花出荷を重ねています。

本日からは大口の方にも発送を始めることができました。


(あれあれ~、私の分は未だかしら?とお感じのことがありましたら、ご連絡ください)


さて、弊所用に薔薇花の乾燥も始めています。

勿論、乾燥の初段は洗いの行程からスタートします。

ちょうど良い頃でしたので、お題の通り、『食菜花の洗い』について、花畑流儀の紹介をいたします。

(既にご到着、ご活用済みの方はごめんなさい)



さっそくですが、皆様の洗いは、いかがでしょう?


「毎日洗って食べるものだし、綺麗に洗えてますよ?」

はい、仰せの通りです・・・。


「水で洗い流して、綺麗になってるのを確認できてます」

はい、普通そうですね・・・。汗


が、その洗い・・・、目的と結果にしっかりとコミットできてますでしょうか?


対象物の食菜花が見た目綺麗になっていればひと安心とお思いのあなた、日頃洗いを気にしてなかったあなた、たまたまこの記事を見つけてしまったあなた、

もし、いつもの洗いで半分を見落としているとしたらどうでしょうか?

道具も手間も増やす必要なく、いつもと同じ作業負担でいつもの2倍洗いの成果が変わるとしたら、違いは着目点だけだとしたらどうでしょう。


では、その手順を見てみましょう。


1.洗いはボウルに水を溜めてから

菜、葉、花のような食材の場合は、特に洗い始めの前に、必ずボウルに洗い水を用意してから始めるようにします。

そして、溜まった水に野菜を浸してしっかり洗います。



目的が2点あります。


・水に浸った食材の様子を見ることで、食材の健康診断ができます

・水の粒に当てないことで、不要な食材の細胞破壊を防ぎます


水に浸した食材を見ることで静的な時間を作ることができ、いつもより水が細胞に浸透しやすい、水はねが強いなどの見た目の雰囲気が確認しやすくなります。

そうすることで、その食材の今日の健康具合、或いは手前処理の有無を見分けることができます。


また、水当たりはダマスクローズも含め、特に花細胞には少し刺激が強すぎます。

細胞を極力守る洗いに変わりますので、洗うと花びらが染みちゃって、香りや色、栄養が抜けちゃうという問題を抑制できます。


そして、ここで最も重要なのは、「決して流水で流さない」点となります。


2.二つの視点で仕上がりチェック

先の洗いは汚れがしつこければ、水を変えなんか繰り返してもよいです。

そろそろよいかなと思ったら、食菜花を引き上げ、ボウルに水を残したままにします。


・食菜花が綺麗になったか確認する

・ボウルに残った水の汚れ具合を確認する


食菜花が綺麗になったかどうかは、いつもやっている通りでしょう。

しかし初めから流水で強く流した場合よりも素材は生き生きしてると思います。


さて、今回もっとも重要なのは残った水の汚れ具合を確認することになります。



例えばサンプルで採取してきた畑レタスを洗い終わると・・・。


・土で汚れた

・虫が出てきた

・白く濁った


これはどうでしょうか?

土埃、水が黒ずむ、虫が落ちた、まさにこれらはいつもの洗いの効果と変わらぬ効果を二重に確認できたことになります。


さて、最後の「白く濁った」。

これは流水で洗えば見つけられない汚れ、とても重要な汚れのサインとなります。


この時季会津では、黄砂やPM2.5、田畑作業で生じる土埃や肥料等の成分、その他除草剤などの薬、こんなものが常に舞い上がっています。

その他、白く濁るものとしては野菜などの表面コーティング、防腐処理によって付着するものもあります。


花と比べれば、葉は開いている期間がとても長くなります。

その間に様ざなな塵や埃を積もらせます。


土なら水は黒ずみますが、多くの綺麗に見える野菜をタル洗いしてみますと、実はそれ以外の汚れのほうが多く不着していることに気が付きます。


さて、最初の写真のように同じ花畑育ちのダマスクローズの花びらを洗った場合は、どう見えるでしょうか?

「はい、全くもって白濁しません」


ダマスクローズの花は、1日で花を終わらせます。

そして会津花畑蒸溜所では、その花を朝方に摘み取ってしまいますので、実質花びらが塵・埃に触れる時間は1時間もありません。


そのような花はどの程度の洗いがよいか、また菜っ葉はどの程度の洗いがよいのか?

タル洗いをすることで、視野が二倍に広がり、一目瞭然になります。


これからダマスクローズ生花に触れる皆様、或いはお手元のお野菜を洗う時には、是非一度、お試しください。