2022/11/24 こんにちは。今日は陽射しは見え隠れ、風2m程度で寒くはないけど、外仕事してますと鼻水が出てきます。さて、月下香、良い頃合いでしたので、堀上作業をしています。枯れてダメにしちゃったわけではありません。今シーズンの成長終了ってところです。月下香の葉は枯れたあと、水腐れしやすいんですよね。これ以上引っ張りますと、腐れが球根本体まで迫ってしまいますし、そうでなくても球根が凍傷になるんですよね。で、本年は大変残念なことに花つかずになってしまいましたので、来シーズンは失敗できません。><お待ちいただいていたお客様には申し訳ないですし、1円にもならずでは、そもそも仕事にできません。><そんなことで、球根をよーく見て、ここ数年間の球根処置を振り返ってみます。【球根の特徴】~右球~親球の栄養を十分頂いて、よい子孫球ができています。この親球が棟を建てずに子育てに栄養を使い切ることになったのは何故なのか?~中球~真ん中に親球があるのですが、親球自体が小さいですね。本来は今シーズンの花球だったはずなのですが、花球よりも親球になることを選んだ理由はなんだろう?~左球~親球が半かけし、片側にしか子孫が付いていません。これも花球だったはずですが、なぜ片肺の親球になってしまったのだろう?【処置はどうだったか?】~一昨年まで~昨年までは、毎年花をつけていました。当時の冬の越し方は、冬には一度鉢入れをして、ハウスで冬を越すようにしていました。~昨年~昨年冬は球数が増えてきましたので、いよいよ圃場中心、生産向けにしようということで、冬堀上の後、球を寝かせて冬越しするように変更しました。冬、完全に引き上げた場合、球根は翌春向けの準備を定植後に始めることになります。また、会津は積雪・根雪地域ですから、早くても3月中旬以降にならないと春の畑仕事は開始できないんですよね。なにか、ここに問題がありそうです。2月末から、日々春を迎える方向に気温は進みます。この時に少しでも親球は自身の体つくりを初めているとしたら、3月下旬ごろから体力作りができる環境下にした場合、一月ほども遅れた発達になりそうです。一月も遅れますと、花を付かせる盆過ぎ時期を遥かに過ぎてしまい、寒さがやってきてしまうので、次の子孫を育てる時間が足りない。そこで、花をあきらめ子孫の育成に舵をきる。【では、どう処置するか?】原則的に、生き物は遺伝子を増やし、更新することを最大の目的にしてますので、球根で分けていける種の選択肢としては、理に適ってそうです。元々、もっと温暖な地域の植物ですが、数年程会津で育ててみた感じでは、この地を産地にしてもよい種であることは間違いない。問題は冬の過ごし方、やはりハウスを使いましょう!なんとか工夫する方法が見つかりました、これで毎年繰り返すことができるようになるかと思います。^^