'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller 'Scented rose' Aizu Hanabatake Distiller

ダマスク容姿の比較

‹ 2015/06/01 ›

ダマスク7種の容姿を比較します。

まず、カザンリク、本木がしっかりした2年先輩株です。ほっそり婦人姿のステムに楕円形の偽果ができて、ピンクの花が咲きます。柔らかいステムで、蕾のうちは上に向いてますが、満開時には、花の重さで首を傾げますので、目線まで樹形を伸ばしても花がこちらを向いてくれる感じです。クビを指でつまみ、ひねってあげると花冠がポロリと取れます。ステムには髭はありますが、棘様ではありませんので、花冠収穫は片手素手で可能です。

白花のマダム・アルディとレダ、ピンクのイスパハンは、カザンリクよりはステムが短いか同程度で、さほど多少太目でしっかりとした直線状です。蕾時にピンク色で張っているように見えるのが、レダのほうです。どちらも首元を摘まんで花冠収穫できますが、蕾の形は、マダム・アルディのほうが細長くやりやすい印象です。

白・ピンク混在のヨーク・アンド・ランカスターとピンクのローズ・ド・メイは、ステムは、どちらもカザンリクと同様な形で、細くしなやかです。花冠の収穫性能もカザンリクと同様程度です。ローズ・ド・メイについては、枝の棘が他のダマスクよりも少ないです。ダマスク系の棘数の2,3割程度ですので、剪定・誘引など樹形を整えるような作業では、この品種が一番扱いやすいと思います。

最後にピンク色で房数が多くカザンリクよりも少し大きめの花をつけたキャトルセゾン。こちらは、他のダマスクと比べて、ステムが太く短いです。クビ付近の産毛も濃く、その枝下はもう棘です。香りの強さ花様からしますと、カザンリクよりも優秀なのですが、込み合った房の中を素手で花冠収穫していますと、そこそこ棘に当たります。また、ステムも太く折りにくいようですので、片手のみで収穫というわけにはいかないようです。キャトルセゾンは、返り咲もする花ですから増やしたいところですが、手間もかかる品種かなと思ってます。